「遊戯」「シリウスの道」「雪が降る」などで知られている藤原伊織さん。
人気の作家なので、藤原伊織さんというお名前をご存知の方も多いでしょう。しかし、どのような作品があるのか、自分にはどんな作品がおすすめなのかわからない人も多いと思います。
そこで、今回は藤原伊織さんの作品の中でも、特におすすめの作品を5つをランキング形式で紹介します。
第5位「てのひらの闇」
「てのひらの闇」のおすすめポイント
- ・広告業界で絶対に犯してはいけないとされる失敗をしてしまった世界の話
- ・のちに著者の生涯で唯一直接の続編が書かれたほど、力の込められた作品
- ・著者自身の体験かと勘違いするほどリアリティのある小説
「てのひらの闇」の概要
生放送で商品を紹介する業務に携わっている主人公。その時の出演者が、広告業界では絶対にタブーとされる、商品の会社名を間違えるという失態を犯す。それは1名の自殺者を出し、主人公自信の運命をも大きく変え、20年にわたる解決されざる禍根を残した。
「てのひらの闇」がおすすめの人
- ・著者が大手広告代理店勤務だからこそ書けたリアルな内情を、読んで体験したい人
- ・絶対に犯してはいけない業界のタブーを犯してしまった世界を覗いてみたい人
- ・なにげない一言で損をするなどの経験をし、言葉の重みを知っている人
\アマゾンAudibleなら無料で藤原伊織さんの作品を読むことが可能/
第4位「テロリストのパラソル」
「テロリストのパラソル」のおすすめポイント
- ・日本を舞台、爆弾魔によるテロが描かれた前代未聞の小説
- ・エンタメ系の「直木賞」と推理小説の「江戸川乱歩賞」を同時受賞した史上初の作品
- ・「必ず賞を取り、賞金で賭博の借金を返済する」と著者が言い、実際にこの小説で賞を受賞した
「テロリストのパラソル」の概要
島村は、アルコール中毒のバーテンダー。今日も朝から新宿の公園で飲んでいたところ、すぐ近くで唐突に爆発音がし、いつもの光景が一瞬で凄惨なテロ現場となった。自らの酒瓶を現場に残してしまった島村は、無実を証明するため、動機も正体も不明のテロリストを追う。
「テロリストのパラソル」がおすすめの人
- ・史上初のダブル受賞を達成した珠玉の小説をとにかく楽しみたい人
- ・主人公がアルコール中毒という突飛なキャラクター性に惹かれた人
- ・老若男女の主人公がそれぞれの信念を胸に立ち回る、カッコイイ小説を読みたい人
\アマゾンAudibleなら無料で藤原伊織さんの作品を読むことが可能/
第3位「蚊トンボ白髭の冒険」
「蚊トンボ白髭の冒険」のおすすめポイント
- ・ある日脳に住み着いた蚊トンボと送る、奇妙でおかしげな共同生活
- ・超人的な能力を得る代わりに尋常ではない肉体疲労が蓄積するというリアルな設定
- ・生粋のハードボイルド作家が描く、奇妙な相棒関係による現代ファンタジー小説
「蚊トンボ白髭の冒険」の概要
脳から聞こえる不思議な声は、蚊トンボの白髭(しらひげ)だと自己紹介をした。白髭は自分が寄生した主人公、達夫の筋肉を瞬時に異常に発達させることができるという。その能力を使い、酔った男性に絡まれていた女性を助けたことから、達夫は大きな事件に巻き込まれていく。
「蚊トンボ白髭の冒険」がおすすめの人
- ・唐突に超人的な能力を獲得した主人公の、手に汗にぎる運命を見届けたい人
- ・人間に対して高圧的な、しゃべる蚊トンボという奇妙なキャラクターに惹かれる人
- ・リアルな東京と突飛な設定が融合した、唯一無二の冒険小説が読みたい人
\アマゾンAudibleなら無料で藤原伊織さんの作品を読むことが可能/
第2位「ひまわりの祝祭」
「ひまわりの祝祭」のおすすめポイント
- ・妻の自殺とゴッホの名画、そして現金の廃棄という魅力あふれる導入
- ・史上初のW受賞後第一作というプレッシャーを見事にはねのけ完成した作品
- ・この小説自体を名画と錯覚するような、綺麗で精密な日本語で書かれた小説
「ひまわりの祝祭」の概要
妻を亡くし、人生に対して絶望してしまったデザイナーの秋山。妻は亡くなった時に妊娠しており、秋山にはそのことを告げないまま死んでしまったのだ。そんなある日、秋山は知人から「誰にもばれないように500万円を放棄したい」という奇妙な相談を持ち掛けられる。
「ひまわりの祝祭」がおすすめの人
- ・ゴッホの名画「ひまわり」に関する詳細な知識を身に着けたい人
- ・著者の中でも珍しい広告業界を舞台にして「いない」小説を読みたい人
- ・絶望の底にいる主人公が「謎」をきっかけに再起するストーリーに惹かれる人
\アマゾンAudibleなら無料で藤原伊織さんの作品を読むことが可能/
第1位「ダックスフントのワープ」
「ダックスフントのワープ」のおすすめポイント
- ・大学生の「僕」が即興で作ったお話から動き出す静かで優しいストーリー
- ・表題作の中編の他、それぞれ作風の異なる3編の短編を収録
- ・後年、ハードボイルド作家として大活躍する著者の、意外な作風のデビュー作
「ダックスフントのワープ」の概要
知人の少女を楽しませるため、即興でお話を聞かせる主人公の「僕」。ダックスフントが自動車に轢かれそうになる、絶体絶命の場面。そこで僕は苦し紛れに「ダックスフントはワープした」と話した。そのような突飛な発想が、僕の人生を大きく変えるとも知らずに。ほか3編。
「ダックスフントのワープ」がおすすめの人
- ・後年のハードボイルド作家が、デビュー前はどんな作風だったのか単純に気になる人
- ・即興でお話を紡ぐという体験をし、その大変さを身に染みて理解している人
- ・昼は家庭教師の生徒に即興でお話を聞かせ、夜はバーでお酒を嗜む主人公の二面性に惹かれる人
\アマゾンAudibleなら無料で藤原伊織さんの作品を読むことが可能/
まとめ
藤原伊織さんの作品には、まだ知られていない多くの作品があります。この機会に、気になった作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
また、藤原伊織さんの作品に関しては、AmazonオーディブルやKindleunlimitedでも1ヶ月無料で読むことが可能なものもあります。気になったけれど、もっとよく作品のことを知ってから考えたい…。そんな方は、まずAmazonオーディブルやKindleunlimitedを利用してみるといいでしょう。
コメント